2017年12月1日金曜日

Nutanixにかんするウワサを検証その4

この記事はNutanix Advent Calendar 2017 12/1の記事です。

今回は、毎度ながら好評のNutanixでよく聞くウワサの真相を確認する、ウワサシリーズです。
Nutanixを提案していると、競合他社からこういう話を聞いたとか、こんなウワサを聞いたなど、Nutanixに関していろいろなうわさ話を耳にすることがあります。
Nutanixは、2016年に上場しもはや大手企業の仲間入りをしていますが、まだNutanixという会社の知名度は低いところが有り、怪しい会社の怪しい製品と時に勘違いされることがあります。
今日は、その噂の真相第4回目となります。

ウワサ1
Nutanixのストレージは、シック(Thic)プロビジョニングの仮想ディスクが作成できないので、Disk I/Oパフォーマンスが悪い

真相
ウソ

これは、誤解が無いように説明をしておきたいのですが、NutanixとAHVにおいては、シックディスクを作成することはできません。基本シンプロビジョニングとなります。
vSphereの場合は、VAAIドライバーが組み込まれているため、シックディスクの構成が可能です。
ココで問題なのは、シックかシンかで、パフォーマンスが異なるかと言うことです。
Nutanixは、階層型のストレージであることから、上手にキャッシュを利用することと、SSDのハイパフォーマンスを利用して、高速I/Oを提供します。
一部のデーターベースソフトウェアでは、シックディスクでないとパフォーマンスが出ないと思われている方がいますが、これは、まだHDDでしかストレージが構成出来なかった時代の話しです。Nutanix+AHVでもNutanix+vSphereで、シンディスクを利用しても、Nutanixの高速I/Oを体感できることに変わりがありません。

ウワサ2
Nutanixは、オープンソースソフトウェアを多用しており、信頼性に欠ける

真相
ウソ

残念ながら、OSSという文化を否定すると、世の中で稼働しているたくさんのシステムそのものを信用できないと言っていることになります。
例えば、SSHの世界ではOpenSSH、SSLの世界ではOpenSSL、もっといえば、世の中に様々な機器はLinuxというOSSの代表格のようなOSに支えられています。
GoogleやFacebookも、OSSを多用して大量のアクセスをさばける分散システムを構築しています。
OSSは、フリーウェアーや個人が作成した物ではなく、世界中のスゴイ技術者達が知恵を持ち寄って作っている物で有り、バグの報告やFixや機能追加も積極的に行われています。OSSで高い信頼性があるものが提供されているのに、同じことができるソフトウェアをわざわざ自社で開発しその開発コストを製品に転嫁する形は無駄で有り、ユーザーの求める物ではありません。
OSSは、信頼性がないというのは、ただの印象操作の話しです。



ウワサ3
Nutanixは分散ストレージのため1本のディスクが故障するとリビルドに長時間がかかる。

真相
ウソ

これは残念ながら完全なウソです。なぜならNutanixには、RAIDの概念がありませんので、そもそもリビルドは発生しません。
Nutanixは、1本のでぃすくが故障した場合、故障したディスクに入っていたデーターは当然冗長化を失いますが、ディスク故障を検知した瞬間、その他のディスクに分散されて配置されたデーターを瞬時に別のノードにコピーします。
リビルドはRAIDグループの全てのディスクに対してリビルド処理が走るため、負荷がかかりますが、Nutanixは、失われたデーターブロックだけをコピーして終わりですので、1本のディスクが壊れても、数十分の単位で修復が終わります。



ウワサ4
Nutanixは、小さい会社なのでどこかに買収される可能性がある

真相
小さい会社というのは、もはやウソと言っていいでしょう。
買収は状況によりわかりませんが、現状その可能性はまずないでしょう。

そもそも、小さい会社ではないということは、
これは、投資家やそのほか経営的な問題ですので、絶対という話はありません。
ただ、Nutanixはすでに上場企業であり、その行方はわかりませんが、まず経営者の戦略的に売却をしたり、競合から金を積まれて買収されると言ったことはないでしょう。
ストレージの王者であるEMCでさえも、Dellに買収される時代ですので、企業の行方はわかりませんが、Nutanixは、元気な上場企業ですので、このタイミングでの買収は考えられないでしょう。



ウワサ5
Nutanixは、ハード保守会社を選べないので自由がきかない

真相
ウソ

Nutanix単体で見たときは、Nutanix純正の場合、保守は全てNutanixになります。
IBMのAS400などすでにIBM製品をコアで利用されているユーザーの場合、IBM保守の高い品質を好まれ、IBM保守を指定で希望ケースに出会うことがあります。
Nutanixの場合、IBM PowerのモデルのNutanixは、IBM自身が販売しているモデルになるため、IBM保守を受けることが出来ます。
また、Intel CPUを希望される場合、Dell XCを利用すると、IBM保守を利用できるオプションが存在しています。
保守も、ハードウェアも自由に選べるのが、Nutanixの「選択の自由」なのです。

今回も5つのウワサに言及しました。
端的に答えられない話もありますが、技術的な話しや機能的な話しでは、まだまだデマが流れていることがあります。
Nutanixに対する正しい情報を入手し、正しく判断をしていくことが大事です。

明日は、私と最も近い(場所?関係?)、@mmorishiさんです!



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