2017年12月20日水曜日

PrismCentral 5.5の小ネタ

この記事はNutanix Advent Calendar[2枚目] 2017/12/20 の記事です

AOS及びPrism Central5.5が、12月の上旬に発表されました。
たくさんの機能が追加またはアップデートされたことは言うまでもありません。
ただ、一部仕様変更が加わったところも有り、今回はその中でもPrism Centralのことについてご紹介をしたいと思います。

まず、Prism Centralとは、簡単に言うと複数のNutanixクラスターを統合管理する管理アプライアンスとして登場しました。その後、ただの統合管理という枠を超え、分析やプランニング機能が搭載され、AOS5.5からは、Nutanixのオー消すとレーションツールであるCalmの搭載など、より管理面を強化した管理アプライアンスとしての立ち位置を持っています。

では、このPrism Centralの変更点は何かと言いますと、単純に言うとたくさんあるのですが、ここは、2枚目カレンダーですのでニッチな情報をお伝えしたいと思います。

それは、Prism Centralへの登録は、各NutanixクラスターのPrism Element画面から行うことが出来るのですが、Prism Centralからの登録解除が、Prism Element及びPrism CentralのWebGUIから出来なくなったと言うことです。

AOS

しかし、AOS5.5からは、Prism Centralの登録解除をしようとしても以下の画面が表示され、手順が記載されたドキュメントが案内されるだけになっています。

これは、機能ダウンではなくオペレーションミスによるPrism Centralへの登録解除により、今までのワークロードデーターなどの実績データーや設定データーの消失を防ぐためについたいわば防護機能です。
詳細は、NutanixのKB:4944を参考にしてください。

本番運用においては、この機能がありがたい反面、検証環境等で定期的に環境を作り直す場合においては、GUIでできなくなったところはいささか不便ではありますが、その手順をきちんと押さえておく必要があります。
では、どうやって登録解除をすればよいのでしょうか?

まずは、CVMにSSHで接続します。
その後、ncliにログインします。その際にただのncliではなく、以下のコマンドを利用し、ncliに入ります。

ncliへ入る方法
ncli -h true

次にPrism Centralの登録解除コマンドを実行します。
multicluster remove-from-multicluster external-ip-address-or-svm-ips=PrismCentraのIPまたはFQDN username=admin password=PrismCentralのパスワード force=true

最後にStatusが、trueで帰ってくればOKです。
Status : true

これで、NutanixクラスターのPrism Centralの登録が解除されました。
しかし、これではPrism Central側にメトリックが取得できないNutanixクラスターの状態が残ったままになってしまいます。
そのため、Prism Central側でも登録情報を削除する必要があります。

こちらはまず、Prism CentralにSSHでログインします。
次にncliに入ります。

ncliへ入る方法
ncli -h true

次に、登録されているNutanixクラスターのID情報を取得します。
multicluster get-cluster-state

このコマンドによって、クラスターIDを取得します。
    Cluster Id                : 00054f22-24fc-c164-6145-246e961925b0
    Cluster Name              : AHV-CLST
    Is Multicluster           : false
    Controller VM IP Addre... : [192.168.38.XX, 192.168.38.YY, 192.168.38.ZZ]
    External IP Address       : 192.168.38.A
    Marked for Removal        : false
    Remote Connection Exists  : false
    Cluster Id                : 00054f21-3043-5f5d-0000-000000014005
    Cluster Name              : ESXi-CLST
    Is Multicluster           : false
    Controller VM IP Addre... : [192.168.37.XX, 192.168.37.YY, 192.168.37.ZZ]
    External IP Address       : 192.168.37.A
    Marked for Removal        : false
    Remote Connection Exists  : true

ここで、Prism Centralから登録解除したいNutanixクラスターのCluster IDを取得します。

では次に、登録削除のコマンドを実行します。
multicluster delete-cluster-state cluster-id=削除したいクラスタID

結果でSuccessfulが帰ってくれば作業完了です。
Cluster state deleted successfully

これで、作業は完了です。

作業としてはたいした作業ではありませんが、検証環境としてNutanixを利用している側としては一手間増える作業となっていますので、あらかじめこの手順は押さえておきたい物です。

明日は、毎度たくさんのNutanix情報を日本語で提供していただいている@Networld_NTNXさんです。



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