2016年12月12日月曜日

AHVにおけるWindows仮想マシンの時間設定の注意点

AHVの上に、Windowsの仮想マシンを作成し稼働させると、時間がなんか変だなと思うことがあるかと思います。

vSphereを使っている場合ですと、VMware Toolsをインストールすることで、時刻が正しい時間に修正されますが、AHVの場合、NGT(Nutanix Guest Tools)のインストールをしても時刻は特にかわりがありません。

これは、AHVのタイムゾーン設定に要因があります。

AHVのタイムゾーンは「PST」(太平洋標準時)に設定されています。
その時差は、UTCよりも8時間遅い(夏時間は7時間)ようですので、日本との時差は、17時間ということになります。

(参考)wikipedia 太平洋標準時


そもそもWindowsは、UNIX系OSと違いハードウェアクロックとソフトウェアクロックという概念を持っていないため、ハードウェア側のクロックにOS側が依存することによりこのような時差問題に気づきやすいことで、このような事象に気がつくケースもあるかもしれません。

vSphereの場合なども,昔はハイパーバイザーの時間にゲストVMの時間が合わせる形が一般的でしたが、最近はハイパーバイザーとゲストVMは分離し、時刻同期はゲスト側で行うことが一般的となっています。

しかしAHVの場合、このPSTというタイムゾーン設定のためか、上物のゲストOSで時刻設定を行ってもパワーオフをしてまたパワーオンすると時刻がずれる等の症状が見受けられます。

では、ハイパーバイザー側のTimeZoneを変更しようと思うかと思いますが、サポートの面等々を考えるとこれはあまり得策ではありません。

この対処法として、ゲストOSであるWindows側のレジストリを操作することでこの問題を解決することができます。


場所は、
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation」
になります。

ここに以下のDWORD(32ビット)を作成します。
(日本語読みは、リアルタイム イズ ユニバーサルです。)
 DWORD(32ビット): RealTimeIsUniversal

値には「1」をセットします。
 RealTimeIsUniversal 値:1

(参考)


この設定を施した上で、ゲストOSを再起動をしましょう。
また、ゲストOSのNTP設定も忘れずに行ってください。
(Windows Server 2008以降は、おそらく自動でNTP設定がなされているはずですし、ドメイン参加時は、ドメインコントローラーと時刻同期されるはずですが、念のために確認をしておきましょう)







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