2018年3月5日月曜日

NutanixのvSphere VAAI機能をCommunity Edtionで体感する

Nutanixの良さの1つにストレージが非常に高機能であることがあげられます。
  • SSD・HDDの自動階層型ストレージ
  • 圧縮・重複排除機能
  • ストレージベースのリンククローン
  • ストレージベーススナップショット
この機能を手軽にお試しできるように、Nutanixでは、Community Edition(CE)といわれる、無償でホームラボや検証用途に利用できるものを提供しています。
しかし、このCEは、AHVのみの提供で有り、vSphereを利用するユーザーは、Nutanixの製品を購入しなければ、そのすごさを体感することは出来ません。

じゃあ、買ってくださいという話しなのですが、個人がおいそれと購入できる金額ではあありません。そこで、今回は、Nutanix CEを利用して、vSphere上で、VAAIを利用した高速クローンを体感する方法をご紹介します。

手法は、以下の通りです。
  1. CEの構築
  2. ストレージコンテナにESXiホストのIPをホワイトリストに登録
  3. VIBの取得と登録
  4. ストレージのマウント
  5. 仮想マシンの作成とクローンの実行

Nutanix CEの展開方法は、たくさん情報が出ておりますが、Nestedの場合は、GoWatanabeさんの記事がわかりやすくまとまっております。

さて、インストールしたCEは、当然ながらAHVで稼働しており、この上で仮想マシンを高速クローン出来るのは当然ながら話ですが、このNutanixのストレージをvSphereで利用するというのが今回のミソになります。

まず、CEのPrism画面から、Storage画面にいき、AHV上のストレージコンテナを選択し、Updateをクリックします。

でてきたプロパティ画面から、Advanced Settingsをクリックし、FILESYSTEM WHITELISTSの中に、実際にESXiホストのIPアドレスとマスクを記載します。



記載方法は、CIDR形式ではなく「IP(X.X.X.X)/MASK(Y.Y.Y.Y)」という書き方となり少々特殊ですので注意が必要です。

さて、ここまでは普通のNFSマウントでこれだけでは、VAAIの恩恵を受けることは出来ません。ここからがポイントです。そうVAAIを呼ぶVIBファイルです。
これは、CEの中に保存されているCVMのなかに保存されています。
場所は、
/home/nutanix/ce_vibs/esxiのバージョン/nfs-vaai-plugin.vib
となります。

WinSCP等を利用してこのVIBファイルを取得します。


取得したファイルは、ESXiに同じくWinSCPやvSphere Web Client等の機能を利用してESXiホスト上に保存します。

次に、ESXiホストにてこのVIBファイルをインストールします。
SSHにて、ESXiホストにログインし、下のコマンドで行います。
esxcli software vib install -v vib置いたファイルパス/nfs-vaai-plugin.vib

コマンド実行後、
「The Upgrade completed succesaafully, But the system needs to be rebooted for the change to be affective.」
というメッセージが出たら完了です。
ESXiホストを再起動します。

再起動後、もう一度SSHでESXiホストにログインし、以下のコマンドでVIBが正しくインストールされているかを確認します。
esxcli software vib list
結果が表示され
[root@localhost:~] esxcli software vib list
Name                           Version                              Vendor   Acceptance Level  Install Date
-----------------------------  -----------------------------------  -------  ----------------  ------------
~途中略~
nfs-vaai-plugin                2.0-5dfbc550                         Nutanix  VMwareAccepted    2018-03-04

と言う形で、nfsのvibがインストールされていることを確認します。

あとは、ESXi側でNFSストレージをマウントするだけです。

vSphere Web Clientから、マウントしたいESXiホストを選択し、データーストアタブを選択肢、新しいデーターストアをクリックします。

ウィザードが表示されたら、データーストアの種類はNFSを選択します。

Nutanix CEのCVMが提供するストレージサービスはNFS3なので「NFS 3」を選択します。

マウントポイントのパラメーター入力画面が評宇治されます。
・データストア名には、vSphereで管理するデーターストアの名称を
・フォルダには、/(スラッシュ)の後に、Nutanixで作成したストレージコンテナの名称を入力します。(こちらは英語の大文字小文字もきちんと合わせます)
・サーバーは、CVMのIPアドレスを入力します。


これで、マウントは完成です。
他のデーターストアにある仮想マシンを、Nutanix CEが提供するストレージコンテナにクローンしてもVAAIは利用できません。
まず、Nutanix CEが提供するデーターストアに仮想マシンを作成またはクローンした上で、その仮想マシンを同じNutanix CEが提供するデーターストア上にクローンしてみると、あっという間の数秒間のうちに仮想マシンのクローンができあがるはずです。



今回はESXi上からAHV用に提供されているストレージコンテナを無理矢理マウントしていますので、NutanixのData Protection機能によるストレージベースのスナップショットは体験することが出来ません。
また、本来このような使い方は、サポートの範囲外であることも理解しておいていただきたいと思います。

vSphere上で、高速クローンを体感した方は、お試しください。



2018年1月21日日曜日

XRay 2.2をvSphere環境にデプロイする方法

昨年12月末にXRayバージョン2.2がリリースされました。
今までのXRayの機能はそのままに従来課題であったシナリオのカスタマイズもできるようになり、より便利になっています。

XRayは、AHV用のqcow2とvSphere環境向けのOVAが提供されています。

XRayのダウンロードページ
XRayのダウロード先
http://next.nutanix.com/t5/Nutanix-X-Ray/Nutanix-X-Ray-2-2-Download-Binaries-and-Docs/m-p/26386#M65

vSphere環境にこのXRayを展開しようとすると、以下のようにvCenter Serverでエラーが表示されます。

これは、OVAの中に格納されているVMDKファイルが、圧縮されていることに起因しています。この場合、OVFTOOLを利用すればインポートは可能ですが、コマンド操作で各種パラメーターを設定するのも面倒ですので、GUI操作でデプロイする方法をお伝えします。

まず、ダウンロードした、xray-2.2.ovaをxray-2.2.ova.tar.gzにファイル名を変更し、このファイルを解凍します。

今回は、個人利用は無償で利用可能で、小回りの利く「ExpLzh」を利用します。
ExpLzhの詳細は以下でご覧ください。
https://www.ponsoftware.com/archiver/product/product.htm

解凍すると、 「xray-disk1.vmdk.gz」というファイルが出てきます。
これが、エラーの原因であるVMDKが圧縮されているという、そのファイルとなります。
このファイルも解凍し、VMDKファイルを同じフォルダに配置します。


しかし、このままではインポートはうまくいきません。
次にテキストエディタで「xray.ovf」を開きます。

上記にある「<References>」配下を書き換えます。

(変更前)
  <References>
    <File ovf:compression="gzip" ovf:href="xray-disk1.vmdk.gz" ovf:id="file1" ovf:size="3405331650"/>
  </References>

(変更後)
  <References>
    <File ovf:href="xray-disk1.vmdk" ovf:id="file1" />
  </References>

変更後ファイルを上書きします。

この後、OVFをインポートします。
インポートする際に選択するファイルは、「xray-disk1.vmdk」と「xray.ovf」の2つだけを選択します。


これで、インポートを継続することができます。

OVFToolを使うと面倒くさいので、楽してvSphere環境にX-Rayを入れたい場合には、試してみてください。





2017年12月23日土曜日

Nutanix AHVの紹介 その3 AHVへのお引越しはどうすればいいの?

この記事はNutanix Advent Calendar 2017/12/23 の記事です


前回までのにAHVが実用的に利用できるのかを中心に見てきました。
では、既存の環境からAHVに移行するためにはどうすればよいのでしょうか?
実際に移行のプロセスについて検討をしてみたいと思います。

1.OSの対応状況
まず、移行するOSがAHVに対応しているかを確認しましょう。
Windows Server 2003など古めのOSは、AHVではサポートされていないことに注意が必要です。

2.VirtIO Driverのインストール
AHVは、ディスクバスをSCSIにした際、WindowsOSでは標準で保有していないデバイスドライバーが必要になります。また、LinuxOSにおいても、Nutanixが提供するVirtIOドライバーを入れることが推奨されます。
移行を計画するマシンには、あらかじめVirtIO Driverのインストールを行いましょう。
VirtIO Driverは、Nutanix Supoprt PortalのDownloadメニューの「Tools & Firmware 」のページからダウンロードできます。

Windowsの場合、msiファイルとなっていますので、インストールウィザードに従うだけで簡単にインストール可能です。

3.移行の手法を考える
さて、ここまでの準備ができたら、移行の手法について具体的に考える必要があります。

vSphereの場合


ポイントは、3つあります。
まず、vSphere 5.5以上(ESXi 5.5以上)を利用している場合、Nutanixから提供される、Xtract for VMsを利用するのが、最もRPOが短く、かつ簡単なオペレーションで作業が可能です。Xtarct for VMsは、vCenter Serverとの接続が必要になるため、vSphere Essentials 以上が移行対象のエディションとなります。
2つ目のポイントは、vSphere(ESXi)5.1の場合、Standard以上のエディションを利用していれば、Storage vMotionが利用可能ですので、NutanixのストレージコンテナをESXi環境であらかじめマウントしておき、仮想マシンの仮想ディスク等、オンラインのままあらかじめ移行しておくことが可能になります。
vSphere(ESXi)5.0以下、また、vSphere(ESXi)5.1であっても、Essentials Plus以下の場合は、Storage vMotionが利用できませんので、仮想マシンをシャットダウンしパワーオフになった後、「仮想マシンの移行」を利用して、仮想ディスクをNutanixのストレージ移行することができます。
Xtarct for VMsを利用しない場合、Nutanixのストレージコンテナに仮想マシンデーターを移行できても、形式を変更しなければAHVでは利用できません。
そのため、ストレージの移行が完了した仮想マシンは、ESXi上で稼働している場合は、シャットダウンし、パワーオフ状態になった後、「-flat.vmdk」のファイルをNutanixのImage Serviceに登録し、AHV形式のディスクに変換を行い、移行は完了です。


HyperVの場合


HyperVの場合、仮想マシンの世代数で移行の方法が異なります。
BIOSレベルで起動する第一世代の場合、VHD/VHDXファイルを、Image Serviceに登録するだけで移行は完了します。HyperVの場合、ファイルフォーマットとしてNFSのストレージをマウントすることができませんので、仮想マシンのパワーオフ後、VHD/VHDXファイルを、Webブラウザ経由で、Prismの画面からPUTするか、Windowsマシンから、NFS共有フォルダをマウント後、コピーする形でNutanixのストレージコンテナに移行可能です。


物理サーバーの場合


物理サーバーからの移行の場合、いくつかの方法があります。
一番確実なのは、市販のイメージバックアップソフトウェアを利用し、リストアする方法が確実です。
ただ、物理サーバーのディスクを、何らかの形で仮想ディスクの形式変換すれば、HyperVやvSphereと同じようにImage Service経由で仮想マシンを変換することが可能です。
例えば、Windowsの場合、DISK2VHDを利用すれば、物理・仮想に関係なくWindows上で見えるディスクドライブの内容をVHDXファイルに変換することできます。
変換後の仮想ディスクファイルは、NutanixのストレージコンテナにPUT後、Image Serviceに入れることでAHVで稼働可能な形式に変換することができます。

AHVで新規に仮想マシンを作成するのは、非常に手軽にできますが、既存資産からの移行の場合も、手順さえあらかじめ押さえておけばそこまで、大掛かりな作業でも、大変な手法が必要でもありません。
これは、NutanixのImage Serviceの機能に、仮想ディスク形式の変換機能が実装されているという利便性になります。

クリスマスはもうすぐそこです。
明日は、日本人数人しかいない希少なNutanix Technology Championホルダーの@hiroito1118さんです。




2017年12月20日水曜日

PrismCentral 5.5の小ネタ

この記事はNutanix Advent Calendar[2枚目] 2017/12/20 の記事です

AOS及びPrism Central5.5が、12月の上旬に発表されました。
たくさんの機能が追加またはアップデートされたことは言うまでもありません。
ただ、一部仕様変更が加わったところも有り、今回はその中でもPrism Centralのことについてご紹介をしたいと思います。

まず、Prism Centralとは、簡単に言うと複数のNutanixクラスターを統合管理する管理アプライアンスとして登場しました。その後、ただの統合管理という枠を超え、分析やプランニング機能が搭載され、AOS5.5からは、Nutanixのオー消すとレーションツールであるCalmの搭載など、より管理面を強化した管理アプライアンスとしての立ち位置を持っています。

では、このPrism Centralの変更点は何かと言いますと、単純に言うとたくさんあるのですが、ここは、2枚目カレンダーですのでニッチな情報をお伝えしたいと思います。

それは、Prism Centralへの登録は、各NutanixクラスターのPrism Element画面から行うことが出来るのですが、Prism Centralからの登録解除が、Prism Element及びPrism CentralのWebGUIから出来なくなったと言うことです。

AOS

しかし、AOS5.5からは、Prism Centralの登録解除をしようとしても以下の画面が表示され、手順が記載されたドキュメントが案内されるだけになっています。

これは、機能ダウンではなくオペレーションミスによるPrism Centralへの登録解除により、今までのワークロードデーターなどの実績データーや設定データーの消失を防ぐためについたいわば防護機能です。
詳細は、NutanixのKB:4944を参考にしてください。

本番運用においては、この機能がありがたい反面、検証環境等で定期的に環境を作り直す場合においては、GUIでできなくなったところはいささか不便ではありますが、その手順をきちんと押さえておく必要があります。
では、どうやって登録解除をすればよいのでしょうか?

まずは、CVMにSSHで接続します。
その後、ncliにログインします。その際にただのncliではなく、以下のコマンドを利用し、ncliに入ります。

ncliへ入る方法
ncli -h true

次にPrism Centralの登録解除コマンドを実行します。
multicluster remove-from-multicluster external-ip-address-or-svm-ips=PrismCentraのIPまたはFQDN username=admin password=PrismCentralのパスワード force=true

最後にStatusが、trueで帰ってくればOKです。
Status : true

これで、NutanixクラスターのPrism Centralの登録が解除されました。
しかし、これではPrism Central側にメトリックが取得できないNutanixクラスターの状態が残ったままになってしまいます。
そのため、Prism Central側でも登録情報を削除する必要があります。

こちらはまず、Prism CentralにSSHでログインします。
次にncliに入ります。

ncliへ入る方法
ncli -h true

次に、登録されているNutanixクラスターのID情報を取得します。
multicluster get-cluster-state

このコマンドによって、クラスターIDを取得します。
    Cluster Id                : 00054f22-24fc-c164-6145-246e961925b0
    Cluster Name              : AHV-CLST
    Is Multicluster           : false
    Controller VM IP Addre... : [192.168.38.XX, 192.168.38.YY, 192.168.38.ZZ]
    External IP Address       : 192.168.38.A
    Marked for Removal        : false
    Remote Connection Exists  : false
    Cluster Id                : 00054f21-3043-5f5d-0000-000000014005
    Cluster Name              : ESXi-CLST
    Is Multicluster           : false
    Controller VM IP Addre... : [192.168.37.XX, 192.168.37.YY, 192.168.37.ZZ]
    External IP Address       : 192.168.37.A
    Marked for Removal        : false
    Remote Connection Exists  : true

ここで、Prism Centralから登録解除したいNutanixクラスターのCluster IDを取得します。

では次に、登録削除のコマンドを実行します。
multicluster delete-cluster-state cluster-id=削除したいクラスタID

結果でSuccessfulが帰ってくれば作業完了です。
Cluster state deleted successfully

これで、作業は完了です。

作業としてはたいした作業ではありませんが、検証環境としてNutanixを利用している側としては一手間増える作業となっていますので、あらかじめこの手順は押さえておきたい物です。

明日は、毎度たくさんのNutanix情報を日本語で提供していただいている@Networld_NTNXさんです。



2017年12月16日土曜日

Nutanix AHVの紹介 その2 AHVは、オールマイティなの?

この記事はNutanix Advent Calendar 2017/12/16 の記事です

前回は、AHVというハイパーバイザーがきちんとしたエンタープライズな機能を保有していることを紹介しました。
では、世の中で広く使われている一般的なハイパーバイザーと同じようにAHVは、使えるのかというのを、見ていきたいと思います。


対応しているゲストOS

AHVが正式に対応しているゲストOSは、以下の通りです。

サポートゲスト(SCSI/IDE)
Windows 7, 8, 8.1, 10
Windows Server 2008 R2, 2012, 2012 R2,2016
RHEL 6.4, 6.5, 6.6, 7.0, 7.1, 7.2,7.3
CentOS 6.4, 6.5, 6.6, 7.0, 7.1, 7.2,7.3
Ubuntu 12.04.5, 14.04.x, 16.04.x, 16.10, Server, Desktop (32-bit and 64-bit)
FreeBSD 9.3, 10.0, 10.1
SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 / SP4, 12
Oracle Linux 6.x, 7.x
サポートゲスト(PCI/IDE)
RHEL 5.10, 5.11, 6.3
CentOS 5.10, 5.11, 6.3
Ubuntu 12.04

ここ10年ぐらいに発売されたOSであれば、問題なく動作することがここからわかります。
言い換えると、仮想化されて塩漬けされたゲストOS、例えばWindows NT4.0などはどうさせることが出来ません。
ただ、すでにOS提供メーカーがサポートを終了したOSを使うこと自体がリスクであり、本来は新しいOSに移行するべきで有り、メンテナンスを放棄したただの延命という意味での仮想化は正しい使い方ではありません。


AHVホストの上限

AHVにおける制限事項は以下の通りです。


ホストあたりのオンラインVM数128
ホストあたりのオンライン仮想ディスクの数256
コンシステンシーグループごとのVM数(スナップショット利用時)8
同時に編集するVMの数(たとえば、 vm.create / deleteおよびpower操作etc)64

正直、一般的に利用する場合なにも気にすることがない事項だtrお思いマス。
コンシステンシーグループ毎のスナップショットは、Nutanixオリジナルのデーター保護機能であり、この機能を利用して複数の仮想マシンの一貫性のあるバックアップを取得する機能があり、そのグルーピングの上限が8台の仮想マシンと言うことになります。


仮想マシンの上限


VMごとの最大vCPUホストあたりの物理コア数
VMあたりの最大メモリ2TB
VMごとの仮想ディスク数SCSI: 256
PCI: 6
IDE: 4

Nutanixから提供されるドキュメントを読む限り、これ以上の情報を見つけることは出来ませんでした。
では、実際に仮想マシンに12個のNICを割与えた場合、どうなるのでしょうか?
(vSphere仮想マシンの場合、1つの仮想マシンに割り与えられるNIC数は、10個となります)

実際に、Prismの画面から仮想マシンにNICを12個割与えるとことができました。


では、OSから見るとどようになっているでしょうか?
今回はWindows Server 2016で試してみましたが、きちんとNICが12枚認識されています。


実際に12個のNICが必要となるケースはほとんど無いと思いますが、仮想マシンに対して自由な構成が出来ることがわかります。


そのほか

AHVでのそのほかの対応事項も併せて書いておきます。

  • 仮想マシンNICにトランクポート(VLANトランク)での接続が可能
  • vGPU/GPUパススルーの対応
  • CPU仮想化(ネスト)の対応
  • CPU/RAMのホットプラグに対応
vGPUなどは、VDIの用途に最適ですし、CPUの仮想化は、検証環境等で利用する際にも威力を発揮します。



まとめ

今回は、AHVの制限事項を中心に見てきました。
結果、AHVがオールマイティかどうかというと、一般的な仮想マシンの利用において何も困ることはないと言うことが証明できると思います。仮想ハードウェアの制限事項やサポートのゲストOSも、これからNutanixを導入する場合においてなにも気にすることはないと思われます。

明日は、仮想化の魔術師@Wataru Unnoさんです。





2017年12月10日日曜日

Nutanix AHVの紹介 その1 ぶっちゃけAHVって使えるの?

この記事はNutanix Advent Calendar 2017/12/10 の記事です

Nutanixの知名度が上がると同時に、AHVの存在も徐々に知られるようになりってきました。しかし、AHVにおける情報は未だ少ないということもあり、AHVのおいて、懐疑的に思われている方もいます。
今回は、まずAHVの紹介をしていきたいと思います。

その1 AHVは、Nutanixを買えば使える無料のハイパーバイザー

このAHVが無料というキーワードは多く浸透している気がしますが、ただほど高い物はないと考えられる方もいるため、疑いを持っている方も居るかもしれません。
AHVは、KVMをベースとしたハイパーバイザーですが、KVMは世界で多く使われているオープンソースのハイパーバイザーです。
ただ、KVMの機能だけでは、Enterpriseな環境ではどうしても機能として不足する面があります。そこを補う形にしてEnterpriseな企業においても利用できるハイパーバイザーとしてAHVが誕生したのです。


その2 AHVエンタープライズな機能を搭載

AHVは、エンタープライズな機能を搭載していると言っていますが具体的にどのような機能かを含め、紹介したいと思います。
まずは、仮想マシンとしては今までの仮想基盤と同じ、vCPUやRAM等必要なコンポーネントを作成すると言うことは何も変わりません。

(参考)AHVでの仮想マシン作成の画面


エンタープライズな機能とは、まさ、「可用性」の話しです。
まずは、仮想化ホストのダウンに伴う、仮想マシンの共倒れについてです。
これを防ぐための機能として一般的なハイパーバイザーでは「HA (High Availability)」が搭載されています。
Nutanixにももちろん、HA機能が搭載されています。しかも、この機能はデフォルトで有効です。ホストがダウンした場合、自動的に別の稼働中のホストで仮想マシンを再起動する機能は標準で有効です。また、ホストダウンを考慮し、N+1の概念に基づき、1台分のリソースをあらかじめ確保する動きを自動で行う機能も有効化することが出来ます。

(参考)HAによるリソース確保の設定画面


では、特定の仮想マシンが大幅にCPUリソースを消費してしまう、いわばNoisyNaverの対応に関してはどうでしょうか。VMware vSphereの場合は、NoisyNaiverの仮想マシンが居るホストに所属する他の仮想マシンを、あいているESXiホストに自動で動かしてくれる機能「DRS」があります。
Nutanixも同様に、NoisyNaverな仮想マシンを見つけると、同じホストに所属するそのほかの仮想マシンをよそのホストに移動する「ADS」という機能が存在しています。
また、特定の仮想マシンはこのホストだけでしか動作してほしくないと言ったアフィニティルールの設定ももちろん可能です。

(参考)アフィニティルールの設定画面(仮想マシンが稼働可能なホストをマウスで選択)


さて、ハイパーバイザーとしての高機能性はわかりましたが、アプリケーションの冗長構成を行い、OSやマシンレベルではなくサービスレベルでの冗長性を組みたいと要望されるケースもあります。その際に、よく使われるのがWindows Serverの場合、WSFC(Windows Server Failover Cluster)だと思います。
WSFCを構成する場合、SCSIやFCを利用したQuorumディスクを構成し、Active/Stanbyの構成を組みます。これは通常の仮想ディスクの構成では、組むことが出来ないので、VMware vSphereの場合は、RDM(Raw Device Mapping)とよばれる、FC等で接続された共有ディスクを直接仮想マシンに見せる機能を利用していました。
では、これがNutanixの場合どうなるのでしょうか?
Nutanixには、ABS(Acropolis Block Service)といわれる、仮想マシンや物理マシンに対して、iSCSIを利用してディスクを共有ディスクを提供できます。これを利用することで、WSFCの構成も簡単にできます。
また、iSCSIで提供するディスクボリュームもNutanixオリジナル機能である、スナップショット機能でバックアップやレプリケーションも出来ます。

(参考)iSCSIでマウントできるディスクボリュームの作成画面(ABS)

(参考)Oracle Fail Safeも問題なくAHV上で構成可能です。



さて、ここまで見てみると、AHVは、企業のミッションクリティカルな現場で利用するにも十分な機能をもっていることがわかりました。
では、次回以降で、AHVを利用する際の注意点や使いどころをご紹介したいと思います。

明日は、仮想化からそれ以外までの幅広い知識をお持ちのエンジニア @intertoさんです。

2017年12月3日日曜日

Nutanix AHVで、Intel e1000のNICデバイスを利用する方法をご紹介

この記事はNutanix Advent Calendar 2017/12/3 の記事です

今日は、AHVにおける小ネタをご紹介します。

AHVから仮想マシンに提供されるNICは、「Nutanix VirtIO Ethernet Adapter」が提供されます。これは、Windowsの場合、Nutanixから提供されるドライバーを適用しないと利用できません。

▼Windows Server 2016にNGTインストール後のNICの様子


仮想アプライアンス製品や、OSにカスタマイズが出来ない場合、デバイスドライバーを後から入れることが困難なこともありますので、vSphere ESXiの場合、昔から互換性の高い「Intel NIC」の1つである「e1000」の互換デバイスを仮想マシンに提供できます。

実はNutanixのAHVにおいても「e1000」の互換NICを仮想マシンに提供可能です。
今日は、この「e1000」NICの追加方法をお教えします。

この方法は、コマンドでしか出来ません。
まず、任意のCVMにSSHでログインします。
その後、acliに入り、以下のコマンドを入力します。

vm.nic_create 仮想マシン名称 model=e1000 network=ネットワーク名

仮想マシン名称には、Prismで登録した仮想マシン名称を入力します。
ネットワーク名は、Prismで登録したVLAN名称を入力します。

登録が完了すると、「NicReate: complete」と表示されます。
なお、このコマンドは対象の仮想マシンがパワーオン状態でも作業可能です。

そうすると、仮想マシン上ではe1000のNICが認識していることがわかります。
Windows Server 2016の場合、e1000ドライバーはWindows標準で搭載しているので、そのまま認識されます。

Nutanixから、NGTによりNICドライバーは提供されていますので、通常はe1000ドライバーを使うことはまず無いかと思いますが、OSやそのほか互換性の都合でIntel NICを利用為たい場合は、AHVでも対応可能であることは是非知っておいていただきたいです。

明日は、広くて深いスキルをお持ちの@intertoさんです!